人事の豆知識

労働生産性アップ!簡単なことからはじめましょう。

2012.10.29

労働生産性をアップするための一番簡単な方法は、残業を減らすことです。

残業を減らすために、私は「事前承認制」をおすすめしています。

残業の事前承認制とは、残業をするために事前に残業の申請をするという制度です。

申請書には、残業の理由と必要な時間について記載してもらいます。

そして上司が申請書を確認し、残業が必要であると判断した場合に残業をさせることになります。

会社は従業員の健康維持のため、時間管理をすることが義務付けられています。

しかしながら、タイムカードや業務日報で勤務時間を把握していただけでは、従業員の安全配慮義務を行使しているとは言えません。

しかし、本来、上司は部下の担当業務にどれだけの時間がかかるのかということを常に把握しているはずです。

ですから、その時間を超えて残業をするのであれば、残業しなければならない理由を事前に確認しておくべきです。

申請された段階で、その残業の理由が緊急の業務であればなぜ緊急対応することになったのか、納期が間に合わないという理由であれば段取りがどうだったのか、またそもそも残業しなければならない内容であるか上司が確認します。

この確認作業により、あらためて部下がどのような働き方をしているのか、業務量が多いのか、能力が足りないのかという業務の見直しにつながっていくのと同時に、無駄な残業代が減り、今まで見逃していた人件費の削減にもつながります。

まだ取り組んでいない経営者様は是非やってみてくださいね。